中国初の世界一周海洋総合科学観測、中国大洋第46回科学観測を遂行中の「向陽紅01号」は現地時間23日夜、南大西洋で海底熱水酸化物を入手した。新華社が伝えた。
国家海洋局第一海洋研究所副所長、大西洋航行段階リーダーの孫永福氏によると、海底熱水活動及び形成された硫化物の探査は、今回の世界一周科学観測の南大西洋における重要任務となっている。海底熱水酸化物は金・銀・銅・鉄・亜鉛を豊富に含む多金属資源で、その噴出口は「海底の黒い煙突」と呼ばれている。海洋地殻内の高温熱水が海底まで噴出し、冷却され沈積することによって形成される。噴出された高温熱水は、「黒煙」のように見えるためその名が付けられた。
大西洋航行段階首席科学者補佐の李兵氏は、「海底熱水酸化物は、典型的な過酷な環境で存在している。ここは太陽光と酸素が不足しており、高温で、地球早期の環境に非常に近い。ここでは豊富な熱水生物が生息している。さらに研究を進めることで、地球の当初の命の起源を理解することができる」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月25日
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