山水自然保護センター三江源プロジェクト主任の趙翔氏は22日、インタビューに応じた際に、「長年に渡る三江源地区のユキヒョウの観測により、1000頭以上に達すると初歩的に見積もることができた。これはユキヒョウの分布が世界で最も集中している地区だ」と述べた。中国新聞網が伝えた。
ユキヒョウは「高標高生態系の健康を調べる気圧計」と呼ばれている。1996年の「中国絶滅危惧動物赤書」は、ユキヒョウを絶滅危惧種に指定した。中国はユキヒョウの世界最大の分布国で、生息地全体の6割を占めている。
記者の調べによると、ユキヒョウは三江源地区で近年、足跡をたどるのすら困難なゴーストのような状態から、頻繁に姿を見せるようになった。赤外線カメラが繁殖ペアを探し求めたり、子連れのユキヒョウの姿を捉えたり、あるいは人里近くを「散歩」したり、縄張りのマーキングを「生中継」した様子が記録されている。さらに牧畜民が傷ついたユキヒョウを保護するケースも、珍しくなくなった。
北京大学自然保護・社会発展研究センターの肖凌雲博士は、「ユキヒョウは山間部生態系の旗艦種であり、これを保護することによって全生態系の保護を促せる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月25日
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