中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)を受けて、世界は考えをめぐらせている。「彼らのガバナンス・メカニズムの運用が良好なのはなぜか?この方面で興味を抱かされるのは党大会の結果ではなく、党大会自体だ。党大会は、この成功した大国のガバナンス・メカニズムの鍵を握る一部だ」。党大会開幕前日、ロシア・ノーボスチ通信は「中国党大会――ソ連が実現しなかった目標を彼らが実現したのはなぜか」と題する論説で、こう指摘した。(文:胡沢曦。人民日報掲載)
現場で報道する中国大陸部外の記者が過去最多の1818人に達したことも、各国メディアが連日会議を追っていることも、世界から見て第19回党大会が全世界的な重大事、歴史的重大事であることを物語っている。
第19回党大会報告が発表されると、国際メディアは中国メディアと同時に読み解いた。一見「国内問題」である中国の今後の文化政策、環境政策、社会政策に、多くの国際メディアが注目していることは、今日の国際体制における中国の重みを十分に物語っている。
今後中国が世界と付き合う道は、世界が第19回党大会に注目するもう1つの次元だ。国際市場は第19回党大会からうかがえる経済的メッセージを緊密に追跡。中国経済の一層の開放が世界経済に好材料をもたらすと考えている。各国の戦略・外交関係者は、党大会報告の強調した「新型の国際関係」「人類運命共同体」などの理念を分析することで、将来の国際秩序に対する中国の主張を判断している。各者の切り込む角度は異なるが、1つ共通する受け止め方は、今日の中国は「強くなる」歴史的時期にあり、「強くなる」中国は国際社会において人々に「獲得感」を与え、世界に「正義感」を示す、親しみ尊敬すべき役割を演じるということだ。
第19回党大会の世界への影響を詳しく見るには、世界史の角度から切り込むこともできる。党大会報告を読み解く中で、ブルームバーグやCNNは、党大会報告が中国の特色ある社会主義は中国で大きな成功を収め、中国が他国の制度をコピーすることはないと強調したことを、特に指摘した。長い歴史のスパンから見て、中国の実践の特殊な意義は、自らの路線を堅持して発展を実現したことにあり、国際政治の現実から見ると、中国の成功に自信を得る途上国が増えている。
第19回党大会を前に、米ディスカバリーチャンネルはドキュメンタリー「中国:習近平氏の時代」を放送した。監督を務めたVikram Channa氏は番組の制作意図について、制作チームが歴史的観点から「世界の新たなビジョンに関する対話において、中国の視点がかつてないほど重要となっている」ことを認識していることを指摘した。中国の特色ある社会主義の新時代は、中国が日増しに国際社会の中心に近づき、たゆまず人類のために一層の貢献をする時代であり、このような時代に期待を抱くだけの理由が世界にはある。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月24日
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