栄養価が高い食べ方という理由から卵を生で食べるのを好む人がいる。また生で卵を食べれば体ののぼせを解消できるという説もあるが、実際にはそうではない。卵を生で食べることは実は体に良くない。卵を食べる目的は通常、タンパク質を摂取するためだが、そのタンパク質を吸収するには、ペプシンと小腸のトリプシンが必要となる。ところが生卵にはトリプシンに抵抗する物質が含まれ、タンパク質の吸収を防ぐ。火の通った卵にはこの物質が含まれないため、体に吸収されやすい。人民網が伝えた。
また生卵を食べることで、かかりやすい病気もある。加熱していない卵には病原菌と寄生虫が含まれている可能性があり、食べると感染する可能性がある。そのため一般的に加熱してから食べるのが最も安全だ。
◆調理法別・卵の栄養価のランキング
1位:ゆで卵。加熱温度が低く、栄養価が全て保たれる。
2位:茶碗蒸し。加熱温度がやや低く、リボフラビンやルテインなどの水溶性ビタミンの損失が少ない。
3位:落とし卵。加熱温度がやや低く、水溶性ビタミンの損失が少ない。
4位:目玉焼き。加熱温度が高く、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンが失われる。
5位:卵焼き。加熱温度が高く、すべてのビタミンが失われる。
6位:炒り卵。加熱温度が高く、多くのビタミンが失われる。
(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月29日
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