寒気が到来したことで大気が入れ替わり、約1週間にわたり北京の上空を覆っていた大気汚染が原因の煙霧がついに消滅し、青空が戻って来た。ただ、北京市環境保護モニタリングセンターは、24-25日にかけて、大気の質が再び悪化すると予測している。 中国網が報じた。
北京は16日から煙霧に覆われ、20-21日にかけて大気の質の悪化がピークに達した。同センターのデータによると、ほとんどの地域で「深刻な汚染」となった。北京市空気重度汚染応急指揮部は15日から、最も深刻なレベルの大気汚染赤色警報を今年初めて発令した。
北京の多くの業界が煙霧の影響を受けた。例えば、高速道路は封鎖され、交通規制が敷かれたほか、200以上の航空便が欠航、宅配便の荷物数千万個の配送に遅れが出た。さらに、教師と生徒合わせて20万人以上がオンライン授業を利用し、市場出荷量が減った野菜の値段が高騰している。
同センターのデータによると、22日早朝3時ごろから、北京の大気の質は、北西地域から明らかに改善に向かっている。一部の地域では、大気の質レベルが「優」になっている。
北京市気象台はすでに、4段階で2番目に深刻なスモッグオレンジ警報と3番目に深刻な霧黄色警報を解除している。
同センターは、22日と23日は大気の質が改善すると予想しており、その間に必要な屋外活動を済ませておいたほうがよさそうだ。24-25日にかけて、大気の質は再び悪化に転じるものの、25-27日には新たな寒気が到来するため、煙霧にそれほど長期間悩まされることはなさそうだ。 (編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月22日
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