新海誠監督の最新アニメーション長編映画「君の名は。」は今月2日に中国大陸部で公開され、公開3日間の興行収入は2.8億元(約46億円)を突破し、今年の2D映画の第1週興行収入記録でトップとなった。5日午後3時の時点で、興行収入は3億元(約49億円)を突破している。新華網が伝えた。
新海監督のドキュメンタリー特集の映像が6日、一般向けに公開された。同特集では、新海監督が中国で「君の名は。」の宣伝活動を行っていた様子を撮影している。北京での3日間の宣伝活動はタイトスケジュールだったが、新海監督は貴重な時間を割いて快く取材に応じ、中国の観衆に対して、自身のストーリー作り、アニメ映画スタイルの変化、登場人物設定などの考えについて語っただけでなく、その場にいた全員に感謝の意を述べた。
アニメ映画の分野でこのような好成績を収めたことについて、新海監督は今回のドキュメンタリーの中で、自身のアニメ映画製作の初志について次のように語った。「アニメ映画を通して、若者に勇気を与えていきたい。青少年たちは自分自身が生きる意味を探している時期にあり、彼らからすると、アニメ映画は少なからず勇気を与えてくれる存在となる」。会場にいた観客の一人は、この発言に対して、「新海監督の作品が好きで、それがきっかけで現在の彼氏と知り合った」と興奮しながら語った。
「君の名は。」は若者に「共に努力する」ことの大切さを教えており、同映画が日本で上映したばかりの頃は多くの若者が鑑賞していたが、中盤になってから、30代、40代、ひいては50代、60代の人たちも鑑賞するようになった。日本メディアのインタビューによると、多くの年長者たちも同映画を観て深く感動し、「若いときの素晴らしい出会いや辛い別れを思い出した」と語っているという。同映画が中国大陸部でより多くの人々を魅了させることができるかどうか期待されている。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年12月7日
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