日本在住の中国人写真家・馮学敏さんの写真展「福建—烏龍茶の故郷と福清黄檗の印象」が、12月6日から16日まで、東京の中国文化センターで行われる。馮学敏さんが撮影した福建省関連の写真62点を展示し、日本の人々に福建省の歴史や文化、風土、人情などを紹介する。 人民網が報じた。
福建省と日本の友好交流の歴史は長く、明末清初には黄檗山萬福寺の明僧・隠元隆琦が日本で黄檗宗(おうばくしゅう)を興した。隠元隆琦は、仏教学だけでなく、最先端の文化や科学技術も日本に伝え、江戸時代の経済や社会の発展に大きな影響を与えた。また、福建省のインゲン豆や豆腐、ちゃんぽん、煎茶なども長崎に伝えた。長崎では今でもちゃんぽんや煎茶などが名物となっている。そしてインゲン豆という名もこの豆を日本に伝えた彼の名前から付けられている。
馮さんはこれまでも中国国内外で何度も「故郷」をテーマにして中国の文化を紹介する写真展を開催している。今回の写真展では、約10年の間に何度も福建省に足を運んで撮影した写真の中から、馮さんが厳選した62作品を展示。日本人に愛される烏龍茶や煎茶などの伝統の製茶工芸を通して、同省の歴史や文化、風土、人情などを紹介している。隠元隆琦や黄檗文化を写真で紹介する写真展としては、日本で初。馮さんは、「日本人や在日華人が福建省を知って、福建省に観光に行って、歴史や文化を体験することで、中日両国の国民の友好交流が促進できれば」と語る。
同写真展は、在日本中国大使館や福建省福清市人民政府、福建省国際友好連絡会、日本写真家協会、日中友好協会、ニコンなどが後援し、在日本中国大使館の程永華大使や日中友好協会の丹羽宇一郎会長からもお祝いのメッセージが寄せられている。
写真展開催中、同センターでは2つの特別企画講座も行われる予定。12月6日に、福清黄檗文化促進会の林文清・会長による「建盞(天目茶碗)と烏龍茶•煎茶」について、同月13日には、馮さんが「福建省の印象」と題し、同省での撮影に関する思いを語る予定だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月2日
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