湖南大学生物学院の朱海珍教授の研究チームはこのほど、肝臓がんの予防治療の研究で重大な進展を実現し、「HLCZ02」と呼ばれる新型ヒト肝臓がん細胞株を生成した。これは高分化、腫瘍薬への敏感性、ヒトの幹細胞の生理機能に相似するといった特徴を持ち、同分野の高分化類主要実験材料の不足を補った。人民網が伝えた。
チームが生成したこの肝臓がん細胞株は悪性の程度が低く、正常なヒト肝細胞に近い。またこれを利用することで肝臓がんのマーカーを発見し、がんの早期診断を促進することができる。さらにその高分化から低分化への変化を研究することで、臨床上で肝臓がんの早期から末期への悪化を防ぐ方法を見つけることができる。さらに患者自身の肝細胞によって作った人工肝臓も、他人の肝臓を移植された際に免疫システムの拒絶反応といった問題を改善する。肝臓は代謝を担う重要な臓器であり、服用した多くの薬は肝臓で「解毒」されてから体外に排出されるが、正常な肝細胞の生理機能を持つことで、HLCZ02は肝臓病の薬を含むすべての薬の毒理学研究ツールになり、薬の研究開発を促すことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月23日
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