米国、EU、日本は世界クラスの遺伝子バンクを持つ。深セン市にある中国国家遺伝子バンクも22日、運営を開始した。新華社が伝えた。
◆国家遺伝子バンクの中には何が?
遺伝子の時代には、次のような未来を想像できる。病院で医者にかかる時に、自分の遺伝子を「身分証明書」や病歴とする。若返りしたければ、幹細胞を保存しておくだけで実現できる。遠い昔の恐竜やマンモスはCGの産物ではなくなり、映画「ナイトミュージアム」が現実の世界に再現されるという訳だ。
このような未来に向かうためには、堅固な礎、すなわち生物のサンプルとデータが必要だ。これはまさに、中国で唯一の国家遺伝子バンクの事業内容だ。遺伝資源を効果的に保護・開発・利用することで、中国の生命科学の研究と生物産業の発展水準を高め、国家生物情報の安全を守り、世界の生命科学の発展を促す。
国家遺伝子バンクは深セン市大鵬新区観音山の麓に位置し、1期の敷地面積は4万7500平方メートル。国家遺伝子バンクの梅永紅主任によると、中国国家遺伝子バンクは米国・EU・日本の世界クラスの遺伝子バンクと異なり、データバンクであるばかりか、世界に現存する各種生物サンプルバンク、データバンク、生物多様性バンク、疾患バンクなどの総合的なアップグレード版だ。遺伝子やタンパク質、分子、画像などによる生物情報データバンクの他、多様性生物サンプルや種の遺伝資源、そして国家遺伝子バンクはさらに生きたバンク、すなわち動物資源、植物資源、微生物資源、海洋資源などを含む生物生体バンクを導入している。
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