北京市で初となる都市道路交通と市政機能を兼ね備えた地下3層の環状廊下「北環環状トンネル」建設工事が検収段階に入った。北京副都心ビジネスセンターの「地下空間」の真の姿がついに明らかになった。中国新聞網が報じた。
○地下3層の環状廊下が「道路の行き詰まり」を解消
地下共同溝(電気・電話・水道・ガスなどのライフラインをまとめて道路などの地下に埋設するための設備)は、都市建設における現代化・テクノロジー化・集約化の重要なシンボルとしての意味合いを持つ。地下共同溝は、都市建設・発展において、「道路の行き詰まり」という問題を解決するだけではなく、都心インフラの総合支持力、安全性、景観性をさらに高める作用も備えている。
「北環環状トンネル」は、通州区の北関北街、新華東路、永順南街、北関中路の地下の深い部分に埋設された、北京副都心ビジネスセンターの地下総合設備だ。主トンネルは全長1.5キロメートル、トンネル構造は幅16.55メートル、高さ12.9メートルで、車道層、中間設備層、共同溝層の3層で構成されている。
記者が車で地上道路からトンネルに入ってみると、トンネルは三車線と照明設備が完備され、交通標識は分かりやすく、路面は凹凸がなく整っている。道路の両側には、まだ開かれていない出口が数カ所あった。トンネルの施工を担当した北京新奥通城不動産開発有限公司弁公室の許健雄・室長は、「これらの出口は、各商業施設の地下駐車場に通じている。すでに工事は終わっており、商業センターの営業開始を待っている段階だ」と説明した。
この層には、地下パーキングと繋がる出入口が計22組あり、さらに4組の出入口が地上道路と繋がっている。これにより周辺の地下鉄、高速道路、商業施設とスムーズに行き来できる。
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