国連の潘基文事務総長はニューヨークの国連本部で中国メディアの共同インタビューに応じた際、議長国として初めてG20と「持続可能な開発のための2030アジェンダ」及び「パリ協定」を結びつけるとともに、行動計画の策定に着手した中国の努力に感謝の意を表し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と「パリ協定」が共に実際の行動に移されることを希望した。人民日報が伝えた。
潘事務総長は「中国はG20を行動アジェンダの方向へと導いている。これは『持続可能な開発のための2030アジェンダ』及び気候変動問題に関する『パリ協定』への全力の支持だ。中国は『革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済の構築』を杭州サミットのテーマとした。これは『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の核心的精神を十分に反映するものだ」と表明。中国が77カ国グループ議長国のタイ、アフリカ連合議長国のチャド、ASEAN議長国のラオスなど途上国の首脳をサミットに招待したことを高く評価。これはG20の包摂性を新たな水準へと高めるものだとした。
潘事務総長は「気候変動対策は『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の構成部分であり、この面において中国は杭州サミットの準備・運営で卓越した指導力を発揮した」と指摘。「今年はG20構成国が持続可能な開発の目標と気候変動問題を同時に議論する最初の年だ。国際社会は『パリ協定』の発効に努力しており、すでに22カ国が協定批准手続きを終えた。中国の指導者は杭州サミット前に『パリ協定』批准の国内の法的手続を終えることを明確に表明している。これは人々を勇気づける情報だ」と述べた。また、他の締約国、特にG20構成国が中国にならい、『パリ協定』の早期批准を目指すことを希望した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月30日
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