極地環境での作業において最も重要なのは、科学観測隊員の身の安全を保障することだ。今回の北極科学観測で、極地観測船「雪竜号」は人員輸送、貨物の吊り下げ、緊急救助などの各種任務に用いるため、ヘリコプター「ドルフィン」2機を搭載し、氷上長期基地での作業期間中に、中国初のヘリ極地緊急救助訓練を実施した。新華社が伝えた。
訓練に参加した隊員は、作業中にに氷面に突如亀裂が走り、雪上バイクやボートでの救助が不可能な場合を想定し、ヘリ降下で立ち往生している人員を救助した上で、さらにヘリで空中浮揚中にウィンチを使い、救助隊員を降ろし人員を救助した。
科学調査隊ヘリチーム責任者、機長の趙祥林氏は「雪竜号に搭載されたヘリは、初めてウィンチなどの専門的な救助設備を搭載し、隊員が北極の特殊環境で科学観測作業を実施するため安全を保障している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年8月22日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn