浙江省に住む金さん(仮名)は、10歳の少女。1ヶ月ほど前から体調を崩し、頭痛や吐き気が止まらず、一日中機嫌が悪く、精神的にも弱った状態になってしまった。当初、金さんの両親は、金さんが脳炎にかかったのではないかと思い、あわててあちこちの病院にかかったが、その原因を突き止めることはできなかった。現代金報が報じた。
検査の結果、金さんは脳炎ではなく、「同胞葛藤性障害」と診断された。症状としては情緒不安定の表れで、治療は薬を服用する必要はなく、「心の病」を解決しなければならないということだった。そしてこの病は半年前に生まれた金さんの弟に関係があった。
実は金さんが「大病」となる半年前、金さんの家族に弟が加わった。弟が生まれてからというもの両親は、弟中心の生活となり、金さんに対する関心や世話は目に見えて減ってしまったのだという。
浙江大学医学院附属第二病院の医師は、「両親は二人目の子供を産む前に、上の子と話し合った方がいいだろう。特に、年齢が大きな子供の場合、子供の考えを理解し、尊重してあげるほか、弟や妹ができることのメリットを教えてあげるべきだ。また、両親の愛は変わることはないことを伝え、家族が増える計画を一緒に進めなければならない」とアドバイスしている
●同胞葛藤性障害とは?
弟や妹が生まれると、子供はある程度感情が不安定になるものの、ほとんどの場合は軽い症状に過ぎない。しかし、競争心や嫉妬心が長く続くと、以前習得した技術を忘れてしまったり、幼稚な行動をしたりと、赤ちゃん返りと呼ばれる症状が出る。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月15日
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