ネットユーザーの間では、2016年は「就職が最も難しい年」と言われている。今年の新卒生は、過去最多の765万人に達した。今年の職業高校卒業生と進学しない中卒生、高卒生を合わせると、若い就職希望者は約1500万人に上る。これらの学生は、どのような道を歩むのであろうか?騰訊(テンセント)のウェブブラウザ「QQブラウザ」がこのほど発表した卒業シーズンビッグデータによると、「95後(1995年から1999年生まれ)」の52%は、「安定した職に就きたい」としているが、残り48%は、「就職しない」という道を選んでいる。銭江晩報が伝えた。
大都市の卒業生は、そのような傾向がさらに高いようだ。「就職しない」を選んだ「95後」は、一線都市に集中している。このうち割合が最も高かったのは北京で、第2位から第5位は順に、上海、杭州、広州、重慶。「就職しない」48%のうち、「自宅で就職のチャンスを待つ」卒業生はわずか1.2%にとどまった。では、残る46.8%の「就職しない95後」は、一体どうするつもりなのだろうか?
○他人の下で働くぐらいなら、苦労しても起業の道へ
就職を先延ばしにした「95後」のうち、「引き続き学問の道へ進む」人が約4分の一を占め、「留学する」は15.74%だった。留学する「95後」の中で、北京の卒業生は他都市より圧倒的に多かった。また、留学を選択した「95後」の留学先は、米国が45%、日本が28%。このほか、オースラリアやカナダも人気の留学先だった。
起業に大きな関心を寄せる「95後」は、全体の15%に達した。「インターネット事業」や「農業・養殖」は、彼らにとって「お金儲け」のための新たな手段となっている。また「95後」の女性は、起業に対して大変意欲的で、興味を抱く人は40%に達した。
経済的基盤が弱い「95後」にとって、現実的な「起業コスト」は1万元から5万元(1元は約15.7円)だった。また、彼らが起業を目指す主な業界は、「海外通販」、「O2O」、「セルフメディア」など新興インターネット創業プロジェクトだった。また、自分が習得した知識を郷里に持ち帰り、農業での創業を模索する人もますます増えている。
このほか、インターネット創業に対する関心が最も高かったのは、北京、深セン、広州の卒業生だった。成都と蘭州の「95後」卒業生は、教育やトレーニングに対して高い関心を抱いている。安徽、河南、東北三省の出身者は、農業や養殖業を通じて経済的に豊かになる道に関心を寄せている。
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