アジア最大の通信業界見本市、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2016が29日、上海市で開幕した。今回は5Gインターネット、バーチャルリアリティ(VR)などの実用化が焦点となっている。環球時報が伝えた。
世界モバイル通信事業者連盟(GSMA)が主催するMWCの前身はモバイル・アジア・エキスポで、昨年より世界クラスのモバイル通信見本市に格上げされた。同大会が上海での開催は今年で5年目となる。今年のMWCは「モバイルを思いのままに」をテーマとし、1000社以上の出展企業と8000社以上の企業が参加。7つからなるパビリオンの展示エリアには、中国移動(チャイナ・モバイル)や米クアルコムなど国内外の通信企業、ファーウェイやHPなどのモバイルデバイスメーカーの他に、フォードやアリババなど他業界の企業も集まっている。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、実用化への見通しが明るい5G技術が今年の注目ポイントであるとしており、同見本市が「5Gサミット」になると伝えた。中国移動の展示ブースでは関係者が中国国内の5Gインターネットはすでに標準制定の段階に入っており、2020年には5Gインターネットが実用化されるだろうと語った。
VR技術の応用も、新たな見どころになった。同見本市はVR展示エリアを特設しており、多くの出展企業がVRグラスを準備し、来場者に今回ブースでは出展されていない製品を体験してもらっている。たとえば自動車など、展示会場に運ぶには高いコストがかかる製品などだ。自動車メーカー3社がこの日会場で展示したのはわずか2車種のみで、ほかの車種はすべてVRグラスにより紹介した。また一部企業は、VR技術を利用し、製品を展示している。ファーウェイの展示ブースでは、VR試着グラスにより、来場者がデザインと色の異なる服を「試着」していた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年7月1日
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