江蘇省民政庁によると、23日午後3時ごろ、同省塩城市阜寧や射陽において強い雷や、短時間の集中強雨、雹、雷雨や大風などの大気が非常に不安定な状態が発生し、地域によっては竜巻も起こったという。大まかな統計によると、今回の活発な対流活動による災害で98人が死亡、約800人が負傷し、そのうち約200人が重傷となっている。被災地では多くの家屋が倒壊し、電力・通信設備も破壊されており、一部地区では電力供給がストップ、通信基地も使用不能となっている。詳細な被害状況については、現在確認が進められている。新華社が報じた。

江蘇省はすでに自然災害救助緊急時対応措置（1級）を発動、テント350張と非常灯700個を被災地に緊急調達した。省の民政庁作業チームは被災現場に到着し、現在、救援作業を展開している。今のところ、各種災害救助作業は、秩序ある状態で進められている。

国家減災委員会と民政部（省）は23日午後8時、江蘇省塩城市阜寧や射陽などで起きた活発な対流活動で被災住民の生産活動に深刻なダメージが及んだ地区に対し、国家3級災害救助緊急時対応措置を発動した。国家減災委員会の事務局長を務める民生部の竇玉沛副部長は、災害が発生した23日夜、民政部、工業・情報化部、財政部、住宅都市・農村建設部、衛生・計画出産委員会の5部門・委員会で構成された国務院工作チームを率い、被災地に駆けつけ、地方政府が展開する災害救助活動の支援にあたった。また、テント1千張と折畳式簡易ベッド200床、照明灯10セットなど中央災害救済備蓄物資を江蘇省に調達、被災者のための一時避難所の開設・運営作業が滞りなく行われるよう支援した。（編集KM）

「人民網日本語版」2016年6月24日