前駐フランス大使で外交学院元院長の呉建民氏は18日午前4時頃、湖北省武漢市で交通事故に遭い、この世を去った。享年は77歳。人民網が伝えた。
呉氏は1959年に外交部(外務省)に入り、長年にわたって国の指導者のフランス語通訳を務め、政策研究室の室長、新聞司の司長および報道官、国際連合の常駐代表、駐在ベルギー大使館と駐欧州連合(EU)使団の参事官、駐フランス大使などの職を歴任した。
呉氏の死去を受けて、同部欧州司は公式微博(ウェイボー)に追悼文を掲載し、「呉大使は傑出した外交官であり、英知があり、典雅で、まっすぐなその人柄は、国際的な外交の舞台で中国の外交官の質の高さをあますところなく披露し、氏は引退後も引き続き中国の外交事業のために奔走し苦労の日々を重ねた。呉氏が突然世を去ったことは、中国外交界の大きな損失である」と述べた。
呉氏は半世紀に及ぶ外交人生で、絶えず変化する国際情勢をその目で見ることにより、素早い思考、広くオープンな視野、活き活きとした言葉、たくさんの独創的なものの見方という外交上の独自の風格を作り上げた。外交の仕事について、呉氏はかつて深い感情を込めて、「生まれ変わっても、やはり外交の道を選ぶだろう」と述べている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年6月19日