ある教育機関で働く趙さんは、3日3晩眠らずに、ディズニーアニメ「ズートピア」に登場するアカギツネの男性・ニック・ワイルドを1万個以上のブロックで製作した。高さは約180センチで、その価値は約10万元(約170万円)。ところが、そのニック・ワイルドは、展示して1時間後にある男の子に倒され、粉々になってしまった。その画像がネット上にアップされると大きな話題となった。しかし、趙さんは「男の子はわざとしたのではないし、弁償しなくていい」と、非常に寛容な態度を示している。北京青年報が伝えた。
趙さんは、浙江省寧波市内にあるショッピングセンター・万達広場で行われていたイベントのために、3日かけて、ブロック製のニック・ワイルドを製作した。
そのニック・ワイルドは、ロープで囲い、「触らないで」との表示を掲げて万達広場に展示された。
子供たちが写真を撮りたい時は、触れないようにスタッフが見守る中、1度に1人限りロープの中に入ることができる。ところが、「展示して1時間後、4、5歳の男の子が写真を撮っていた時にニック・ワイルドを押して倒し、粉々になってしまった」と趙さん。
イベントのために、3日3晩寝ずに作ったという趙さんだが、接着剤で強化する前に壊されてしまった。趙さんはとても悲しかったにもかかわらず、「男の子はまだ小さい。スタッフもちゃんと見ていなかったため、私たちにも責任がある」と、理解を示した。
その後、男の子の父親が特別に謝罪に来た。ブロックで作った展示品の一部には接着剤がついているため、回収できるのは3分の1以下という。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年6月1日