精巧な芸術品を収蔵する博物館と言えば、多くの人は中国の故宮博物館や、フランスのルーブル美術館、または米国のメトロポリタン美術館を思い浮かべることだろう。しかし、ここ福島県も世界各地の芸術の逸品が集まる地だ。「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」の福島県視察旅行のメンバーである清華大学の日本人留学生の岡部航大さんと対外経済貿易大学の陳思起さんは19日、日本で最も多くのガラス製品を収蔵する世界のガラス館を訪れ、精巧ですばらしいガラス製品の数々を鑑賞しただけでなく、ガラス職人の楽しさも体験した。人民網が伝えた。
世界のガラス館は福島県猪苗代町にある。この地には別名「天鏡湖」と呼ばれる日本国内で4番目に広い湖・猪苗代湖があるほか、日本の千円紙幣の肖像となっている医学博士で細菌学者の野口英世の故郷でもあり、世界のガラス館はこの有名な土地にさらに芸術という特徴を加えている。ガラス館にはオリジナルのガラス製品が展示されているほか、世界各地から集められた海外のガラス製品も展示されており、その数は2万5千点以上になる。ガラス製品の種類も非常に豊富で、日常的に使用されているようなガラス製のグラスから、小さなアクセサリー、非常に高価なボヘミアガラスまでありとあらゆるガラス製品が揃っている。館内に展示されているガラス製品は販売も行っているので、来場者は目を楽しませるだけでなく、同時にその購買意欲も満足させることができる。
ガラス館の2階には体験工房があり、視察メンバーの二人はここでオルゴール制作を体験した。まずは音楽を選び、パーツを選んでから、飾りを貼り付けていくというように、一つのオルゴールを制作する工程は煩雑だが、取材メンバーの男性二人は熱心に取り組み、自分たちの作品を完成させた。岡部さんはこういう手作りの体験は彼の乙女心をくすぐったとユーモラスに語った。
今回の視察旅行は5月16日から20日まで日本の東北6県で展開され、北京日本人留学生社団(BJSA)と日本の大手旅行社・JTBが共催する「若者が掘り起こす“東北”の魅力を発信する~東北 絆プロジェクト~」だ。同プロジェクトには北京大学、清華大学、中国人民大学等大学から12名の中国と日本の大学生が参加し、6組のペアがそれぞれ東北6県を訪問し、東北の魅力を発掘していく。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年5月20日