カリフォルニア工科大学、マサチューセッツ工科大学、LIGO重力波観測所の研究者は11日にワシントンで記者会見を開き、重力波を初めて直接観測したと発表した。
重力波はアインシュタインの相対性理論で最後まで確認されていなかった存在だった。中国科学院国家天文台の研究員・苟利軍氏は、「重力波」について、「時空を海に例えるなら、天体は海に住む生物。生物がしっぽを揺らすと、さぎ波が遠くまで伝わって行く。天体でも、時空のゆがみの時間変動が波動として伝播し、それが重力波と呼ばれている」と説明する。米紙「ニューヨークタイムズ」の記事によると、重力波は一度吸い込まれると二度と脱出できないブラックホールの近くで発生する。
●キーワード
【相对论】相対性理論
【时空扰动】時空のゆがみの時間変動
【黑洞】ブラックホール
中山大学の「天琴計画」は、重力波の研究を中心に、宇宙の重力波の観測を目指し、重力波観測計画の実施プランとルートマップを制定し、中心的技術の研究を進めている。「天琴計画」は主に4つの段階に分けて実施されている。まず、第一段階では、月/衛星の光波測距儀システム、大型レーザージャイロスコープなど天琴計画の地上での作業をサポートする設備を完成させる。第二段階では、ドラッグフリー制御システムや衛星に搭載するレーザーキャリブレーションなど中心的技術の検証や等価原理の実験などを完了する。第三段階では、高精度の慣性計測や宇宙の光波測距儀など中心的技術の検証、世界の重力場の観測などを完了させる。そして、第四段階では、全ての重力波観測に必要な中心的技術を完成させ、高軌道衛星3機を飛ばして重力波の観測を行う。これら全ての計画を行うには約20年の歳月が必要だ。
●キーワード
【天琴计划】天琴計画
【实施方案和路线图】実施プランとルートマップ
【月球/卫星激光测距系统】月/衛星の光波測距儀システム
【无拖曳控制】ドラッグフリー制御
【星载激光干涉仪】衛星に搭載するレーザーキャリブレーション
【高轨卫星】高軌道衛星