米国の老舗自動車メーカーのフォードは26日、年内に日本市場およびインドネシア市場から完全撤退することを明らかにした。フォードアジア・太平洋エリアのスポークスマンのカロン・ハンプトンさんがメディアに送った電子メールでの説明によると、両国の自動車市場は競争する環境が整っておらず、特に日本は極度に排外的で、フォードが持続的に利益を上げることは無理だという。新華社が伝えた。
同メールには、「あらゆる可能な選択肢を試したみた後、弊社は日本市場およびインドネシア市場で持続的に利益を上げる方法はないことを明確に認識した。時間が経過しても、両国に戻って再び投資をすることはあり得ない」とあった。
ハンプトンさんは、「フォードは事業の中心を他の地域に移す」と話し、メールにも、「このような原因により、弊社は2016年末までに両市場における一切の営業活動を停止し、資源を他の場所に集中させる」と記した。
データをみると、フォードは現在、日本国内に52の販売店を置き、約290人が働いているが、ここ数年の日本市場での売り上げは惨憺たるものだった。インドネシアでも不調だ。フォードのインドネシア市場進出は02年のことで、ライセンスを授与した販売店が44カ所あるが、昨年の売上は自動車とトラックを合わせて6千台ほどしかなかった。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月28日