妊娠すると記憶力が低下したり、注意力が散漫になったり、視力が低下したり、息苦しくなったりすると感じている女性が多い。では、その原因は何なのだろう?華西都市網が報じた。
四川省内江市市中区婦人・小児保健院の産婦人科副主任・段左英さんによると、「妊娠すると3年は脳の働きが悪くなる」というのには、科学的根拠がない。
冒頭のような現象が起きるのは、年齢と関係がある上、注意を向ける対象が変化することとも関係がある。特に赤ちゃんが生まれると、母親は赤ちゃん中心の生活を送るようになり、赤ちゃんに重きを置きすぎるばかりに、自然と周囲の事がおろそかになりがちだ。
また、長期にわたって、疲労やストレスが続くと、記憶力が低下する。初めて出産を経験する女性は、経験不足からそのような状態に陥り、反応も鈍くなる。しかし、子供が大きくなるにつれ、休憩を十分に取れるようになったり、生活にリズムがでてきたりし、夜もぐっすり眠れるようになり、記憶力も回復する。
段さんは、「記憶力が低下したと感じても、気にする必要はない。もし、調節したいなら、仕事や生活上でストレスの原因となっているものを解決し、リラックスした気分を保つとよい。例えば、音楽を聴いたり、家族や友人とおしゃべりをしたり、分娩の知識を学んだりすると、緊張を和らげることができる」と強調する。
「人民網日本語版」2016年1月8日