山東省栄成市煙墩角村で12月13日、大勢の観光客が海藻の家でオオハクチョウを見学している。海藻の家は主に山東半島東端にある栄成沿岸一帯の漁村に点在しており、強い地域特性を備えた珍しい中国の伝統家屋である。海藻の家は天然石の塊で壁を築き、近海で生育した海藻で屋根をふいている。また、雨風を凌ぐことができるほか、保温、断熱、防腐、防虫に優れ100年の間、耐久可能だ。今や、栄成市で現存している海藻の家の数は限られており、中でも最古の家は数百年の歴史を持ち、すでに修復保存作業を開始している。栄成市の生態系が改善されるに伴い、毎年冬になると、数千羽のオオハクチョウが越冬のためシベリアなどから飛来し、地元の観光業の急速な発展をけん引している。大勢の村民はボロボロになった海藻の家の修繕にとりかかり、古い家にエアコンなどの電化製品を装備したり、また古い家の部屋にカラオケなどの娯楽設備を設置したりしている。海藻の家を「リニューアル」させ、「海辺のレジャー」としての町おこしを行なっている。もともと静かな栄成の小さな漁村だった煙墩角村は今や非常に賑やかで、村の入口には各地の観光バスや自家用車がぎっしりと駐車しており、村内の至る所は人々が往来しており活気に溢れている。観光客は海藻の家の床暖房の上で眠ったり、中国山東省の伝統料理「魚鍋片片」を食べたり、村の市場でオオハクチョウの記念品などを購入したりと、山東半島東部の小さな漁村で独特な冬の風情を堪能することができる。中国新聞網が伝えた。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年12月15日