ドイツ紙「ビルド」によると、ドイツ人は子どもの頃の美しい記憶が、子ども靴の「Lurchi」とは切り離せない。だが時間はすべてを変える。街角の多くの靴屋はもう閉店し、多くのドイツ製靴のブランドも姿を消してしまった。「メイド・イン・ドイツ」に取って代わったのが「メイド・イン・チャイナ」だ。半分のスリッパかサンダルが中国製だった。チャイナネットが伝えた。
ドイツ人が履く靴ほ多くは、中国の温州で製造されたものだ。900万の人口を保有している港湾都市は「世界の靴産業の都」と呼ばれ、靴の生産量は世界一という。また、低価も時代の流れに適応するためのものである。ドイツでは、低価格を実現するための唯一の選択は中国で生産することだった。データによると、中国で生産される靴の1足当たりの平均価格は昨年6.53ユーロだった。イタリアで作られる靴は1足当たり平均30.23ユーロする。
温州で製造された靴は寧波港に送られ、そこから貨物船で台湾海峡、シンガポール、スエズ運河、地中海を経て、ハンブルクに到達する。靴はそこから貨物車で各靴店へと運ばれる。世界旅行にはお金がかかるものだ。だが靴の世界旅行はそうではない。中国からドイツまで、40インチ(1インチは2,54センチメートル)のコンテナの運送料は1150ユーロ。靴1足当たりの海運代金は16サンチームにすぎない。靴の旅路は今後、さらに短くなるかもしれない。(編集SC)
「人民網日本語版] 2015年9月15日