中国交通運輸部(省)上海海上救助局は8月12日午前、外高橋埠頭で、韓国のセウォル号引き揚げ事業の出港式を開いた。科技日報が伝えた。
2014年4月16日、韓国でセウォル号沈没事故が発生し、世界を震撼させた。韓国人の心の痛み、家族への思いは現在も消えておらず、セウォル号は水深44メートルの冷たい海底で静かに「帰港」を待っている。
韓国政府がセウォル号引き揚げ事業の公開入札を開始すると、上海海上救助局は大量の資料とデータを集め、技術専門家の論証を重ねた上で、「鋼桁支え」という安全な引き揚げ案を打ち出した。この独特な技術案、卓越した技能、さらに長江の「東方之星」捜索・引き揚げ任務を遂行した経験により、落札に成功した。
今回のセウォル号引き揚げ事業は、計画と現場の状況に基づき、沈没船の調査と燃料汲み取り、船体の引き揚げおよび安全エリアへの輸送、最終的な輸送作業の3段階に分かれ、約1年をかけて実施される。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年8月17日