国家統計局が9日に発表したデータによると、2015年6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.4%上昇し、上半期は同1.3%の上昇だった。関連機関は、下半期CPIの上昇幅は小幅の回復傾向をみせると予測する。人民網が伝えた。
6月の前年同月比CPI上昇率を項目別にみると、都市部では1.4%上昇、農村部では1.2%上昇、食品価格は1.9%上昇、非食品価格は1.2%上昇、消費財価格は1.1%上昇、サービス価格は2.2%上昇だった。
6月のCPIを前月と比べると前月の水準をほぼ維持した。項目別にみると、都市部は前月並み、農村は0.1%上昇、食品価格は0.1%低下、非食品価格は0.1%上昇、消費財価格は前月並み、サービス価格は0.2%上昇した。
▽下半期CPI上昇率は小幅の回復傾向か
関連機関は軒並み、農産品価格、原油価格、住居関連価格の上昇を受けて、下半期CPIの前年同月比上昇率は小幅の回復傾向をみせる可能性があると予測する。
中国交通銀行は、「今年はエルニーニョ現象が農産品価格の動きに影響を与えるとみられ、下半期の野菜・果物などの食品価格は季節的な変動要因を受けて昨年をはっきりと上回る見込みだ。また下半期には原油価格が引き続き小幅に上昇して、自動車用燃料とその他の一連の石油関連消費財の価格が持続的に上昇することが予想される」との見方を示す。
中国銀河証券は、「下半期の価格に影響する可能性がある二大要因は、一つは大口商品の価格、特に石油価格の上昇が物価に与える圧力で、もう一つは豚肉価格の持続的な上昇がもたらす物価上昇だ」と指摘する。
また首創証券は下半期CPIは上昇して1.5~1.7%になると予測し、斉魯証券もCPIは上昇して1.7%に達する可能性が高いと予測する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月9日