韓国では、新たに3人が、MERS(中東呼吸器症候群)に感染していることが確認された。これにより、感染が確認された患者の数は172人となった。中国新聞網が韓国メディアの報道を引用して伝えた。
新たに感染が確認されたのは、6日、韓国建国大学付属病院に入院中に、76人目の感染患者と接触した70歳代男性、5月末にサムスン・ソウル病院救急診察室を訪れた60歳代女性、および大田(テジョン)大清病院の介護士の3人。
また、がんなどの疾病に罹患していた80歳代のMERS患者2人が死亡、韓国におけるMERS感染よる死者は27人となり、致死率は15.7%に上がった。
韓国中央MERS対策本部によると、死者27人のうち、肺炎などに罹患していた高齢者は、全体の9割にあたる25人に上った。
同対策本部の担当者は、これより前、「韓国でのMERS感染拡大状況は、落ち着きを見せ始めている。国民は、過度に不安を抱く必要はなく、安心していつもと変わらない日常生活を送るように。だが、MERSコロナウイルスの潜伏期間は1週間から2週間であることを踏まえると、たとえ新たな感染者が確認されない日があっても、決して予断は許されない」と注意を促した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月23日