今年20歳になる彭超さんは四川省攀枝花市7中の高校3年生だ。6歳の時、感電事故が原因で両腕を失った彼は足を手の代わりに使う訓練をし、想像し難いような様々な困難を克服して足で字を書く、洋服を着る、食事をとる、コンピュータを使うといったことを身につけた。彭さんは去年大学統一入学試験に参加し、足を使って答案を書き、538点という得点を得た。しかし残念ながら足で字を書いたために回答に時間がかかり、志望大学に合格できなかったため、浪人を選んだ。今年、彭さんは2回目の入試に臨んだ。また今年の四川省初の特殊な受験生への配慮政策の受益者の一人となり、語学試験で45分の時間延長を受けて時間通りに答案を完成させた。中国広播網が伝えた。
21日は父の日だったが、息子の入試での高得点が父親の昌富さんへの一番のプレゼントであったことは間違いないだろう。去年と同じく今年も彭さんの父親、昌富さんはずっと学校で息子に付き添い、息子が2回目の高校3年生を送るのを見守ってきた。父親によると、去年の入試で彭さんは538点を獲得、さらに現地の5点の加点を加えると第一志望合格ラインを3点上回った。しかしこの成績は志望していた四川大学や電子科学技術大学、西南財経大学には届かず合格できなかった。彭さんの目標は第一志望合格ラインの大学に合格することだったが果たせず、第二、第三志望合格ラインの大学は選ばなかった。その代わり、1年浪人することにした。「この1年、息子の勉強は没頭して苦学するという言葉で表せる。この1年、彼は非常に苦労して勉強したので、今年こそ理想の大学に入学できるように頑張る」と昌富さんは言う。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年6月23日