19歳と言えば、人生で最も充実した年齢で、太陽の日差しをいっぱいに浴びたヒマワリの花を想像させるものである。だが、四川省在住の楊蒙さんにとって、人生とは過酷なものに他ならない。3年前、高校受験を終えたばかりの楊蒙さんに下された診断名は「急性T細胞急性リンパ性白血病」、その日から辛く苦しい化学療法の日々が始まった。楊蒙さんの両親は家を売り、借金をし、高額の医療費に充ててきた。そして治癒するかと思われた3年目、再発が判明したのだ。
「最初はあまり死を意識しないようにしていました。とにかく辛い化学療法に毎回耐えるだけでした。ガンと闘う中で、赤ん坊、子ども、大人、高齢者に至るまで多くの白血病患者が居ることを知りました」と淡々と語る楊蒙さん。
「どのように自分の命と向き合うか?」時折湧き上がる自殺願望を振り払うためにも、何かしていた方がよいのでは?と思った楊蒙さんは、2014年から趣味である漫画を描き始めている。以前は家族からあまり良く思われていなかった楊蒙さんのこの趣味は、今では彼女の精神的な支えとなっている。楊蒙さんは漫画という形式で自身の闘病の日々を綴っている。携帯電話のカメラで漫画を撮影し、それを自身のミニブログにアップする。漫画のタイトルは「肉まんのガン闘病記」だ。
楊蒙さんは自身のミニブログのコメント欄を指差しながら、「ミニブログをやるようになってから毎日のようにユーザーが激励メッセージを投稿してくれるんです」と述べている。
「チャイナネット」2015年5月11日