清華大学で開催されていた「清華・京進発展フォーラム」の第1回「東アジア文化伝統と現代社会」シンポジウムが28日に閉幕した。中日文化界の有名人らは東アジアの文化伝統および現代社会、漫画アニメ産業の伝承と発展などをテーマに議論し、中日両国関係の改善を呼びかけた。人民網が伝えた。
2日間にわたる同シンポウムには中日文化教育界の有名人らが出席した。日本茶聖・文化精神のリーダーである裏千家大宗匠千玄室氏は、基調講演で、「『一杯のお茶から平和が現れる』という理念で、世界中に茶道を普及・発展させようとしている」と語った。千玄室氏がこれまでに中国に訪れた回数はすでに120回を超える。鄧小平や江沢民、胡錦濤といった中国の指導者のために茶道の点前を披露してきた。千玄室氏は、「茶道を中国に再度伝えてほしい」という鄧小平の言葉を受け、中日文化交流に尽力してきた。そして、中国各地で日本文化や茶道の講座を開き、中国の人々から歓迎された。千玄室大宗匠は、「今回のシンポジウムは中日関係の発展にとって大変大きな意義があると信じている」と語った。
「少女漫画の女王」とも言われる京都精華大学の学長である竹宮恵子氏は、「漫画は世界語」というテーマで基調講演を行い、日本の漫画の理念や傾向、漫画を専門に学ぶ在日中国人留学生の状況などを紹介した。中国側からは、日本文学の翻訳大家である文潔若氏や学問の世界で優れた実績を持つ厳紹璗教授などが出席した。また、清華大学、北京大学といった名門大学の学者・専門家らはスピーチや討論などを通して、多元的な中日文化交流を行った。
同シンポジウムは、交流を通じて、中日間の文化教育の相互協力や健全な発展を促進させることを主旨に開催された。今後は、中国文化教育産業が伝統や創造の新しい理念を提供するために、宣伝・普及をする新しいプラットフォームとなり、中国文化教育産業のグレードアップや国際協力のために、新しい考え方や「ウィンウィン」の互恵関係モデルを提供していく。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年2月1日