江西省共産党委員会宣伝部、江西省観光発展委員会、人民網が共催する「2014海外メディアがみる江西」大型取材報道活動がこのほどスタートした。一行は16日、二番目の目的地---婺源県・篁嶺を訪れた。人民網が伝えた。
「篁」は一種の竹の意味。標高500メートルの婺源県・篁嶺の古き村は、「長竹が広がる嶺」からその雅号を得た。典型的な山あいの村落である篁嶺は、無数の古木につつまれ、宏大な棚田が潤う。篁嶺景勝区全体は、3カ所にわかれる。
ひとつ目は「大地飛歌」。360度のパノラマがひろがる展望台からは、ネット上で「世界で最も美しい十大棚田」と讃えられる篁嶺棚田をくっきりと望むことができる。
ふたつ目は「空中散歩」---全長186メートルの臥雲吊り橋は江西省最長の吊り橋だ。
そして「天上人間」。篁嶺は乾隆、嘉慶、道光の三代皇帝が指揮した王朝を支えた曹文植、曹振鏞・父子の故郷。遡上平和の遺風を受け継ぎ、篁嶺の人々は数百年にわたり竹製の篩いで農作物を干してきた。春は茶葉・わらびを、夏はナス・インゲン豆を、秋はコメ・トウガラシを干す---場所を取らず、保存にも利点がある。よって「晒秋」の風習が「最も美しい中国のシンボル」に入選した。
展望台から、「晒秋」の雰囲気に満ちたU字型の古びた村落がひろがる。古風できらびやかな街並みの「天街」が連なり、にぎやかに人々が行き交っている。「清明上河図」の再現と称されるのも当然だ。
わずか半日間。同行した国内外記者らは篁嶺の自然奇観と文化的風情の魅力にため息をついていた。民俗スタイル、山水画、田園詩、文化の歌、生活の曲、幻想の心が交錯し、深き余韻が心底にのこる。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年11月17日