中国の新型ロケット「長征7号」のブースター切り離し実験が、このほど天津市の試験場で実施された。同実験は成功に終わり、ブースター切り離しの設計の合理性、製造技術の正確性が証明された。人民網が伝えた。
長征7号のブースターは長さ20メートル以上に達し、中国の直径2.25メートルのブースターの中では最長だ。同ロケットは先進的なブースターとコアの接続技術を採用し、中国が独自開発した120トン液体酸素/ケロシンロケットエンジンを動力源とする。その技術性能は、世界先進水準に達している。
長征7号ロケットは2011年に開発段階に入り、2013年にブースターの組立を終え、2回のブースター動力システムの実験を行った。その後さらにロケット・貨物宇宙船の共同モーダルテストを実施し、動力システム「芯一級」の2回の実験を終えた。2015年上半期には、試作品の研究開発段階に入る。
長征7号は、中国有人宇宙ステーションの建設において、貨物宇宙船の打ち上げ任務を行うために新たに開発された中型ロケットだ。現役のロケットと比べ、長征7号は無毒・無汚染推進剤を使用しており、低地球周回軌道で13.5トン、700キロの太陽同期軌道で5.5トンの輸送能力を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月28日