テレビ番組発表会「中国国際影視節目展」が21日、北京展覧館で開幕した。しかし、今年は参加する製作会社が激減。出席して新ドラマの宣伝をする芸能人も、俳優の呉奇隆(ニッキー・ウー)、陳小春(チャン・シウチョン)、胡軍(フー・ジュン)、趙立新(チャオ・リーシン)、王祖藍(ウォン・チョーラム)、郭晋安(クォック・シンオン)、女優の左小青(ズオ・シャオチン)、万綺雯(Joey Meng)だけだった。尤小剛(ヨウ・シャオガン)監督は、「来年から規制で1つのドラマを2局の衛星テレビでしか放送できなくなる(以下、新規制)ため、赤字となるのを恐れ、計画していた新ドラマの20%以上が取りやめになった」と指摘している。京華時報が報じた。
新規制で振るい分け進む
ドラマ「新三国」のプロデューサー・楊暁明氏は、「今年の同イベントは新鮮味がない。新ドラマが非常に少ない。でも、わけの分からないことをテーマにした新ドラマもなくなった。これは、新規制のメリット。クオリティーの低いドラマが振るい落とされた」とし、「ドラマ製作は以前のように輝かしいことではなくなった。この業界も生き残りが難しくなった」と指摘した。
俳優のギャラがネックに
あるプロデューサーも、「現在、超一流の役者のギャラは下がっていないが、ランクを1つ下げた俳優のギャラは下がる気配を見せている。来年放送されるドラマに、超一流の役者を起用すれば、製作会社はやっていけない。今年は、人気俳優・呉秀波(ウー・ショウポー)が主演を務めるドラマを見ることができるが、来年はなくなるだろう。呉秀波や孫紅雷(スン・ホンレイ)のような、超一流の俳優のギャラはドラマ1作品当たり4000万元(約6億6000万円)。ランクを1つ下げた役者でも1000-2000万元(約1億6500万円-3億3000万円)する。一方、脚本は1話当たり6-10万元(約100-165万円)。1作品で計300万(約5000万円)ほど。つまり、役者にかかる費用が大きな割合を占める。製作費を下げることはできなくなっている。多額の製作費が必要なドラマは通常、約2年かけて計画する。政策が変わると、変更を余儀なくされるが、役者のギャラは下がらないため、絶対に赤字となる。だから、新ドラマの20%が製作中止となった。多くの製作会社が成行きを静観している」と新規制がドラマに出演する役者の顔触れに影響することを指摘した。