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遠距離通勤する母親 母乳で育児に励む

【中日対訳】

人民網日本語版 2014年07月18日11:06

劉校挙さんの勤務先のコンピュータには息子の生後100日の写真と、夫が贈ってくれたぬいぐるみがある。彼女が忙しい1日の後で長い帰路につくのを支えてくれる。劉校挙さんの勤務先は特別に授乳中の母親のために搾乳室を用意している。劉校挙さんは搾乳中、育児に関する本を読む。劉校挙さんは午前と午後、1回づつ搾乳する。母乳は勤務先の冷蔵庫に保管し、退社時に保冷パックに入れて持ち帰る。劉效挙さんが駅から出てくると、多くの客引きの運転手に声をかけられる。北京へ通勤する遠距離通勤者たちは、徐々に顔見知りになっていく。仕事や勤務先に応じてそれぞれ綽名で呼ばれている。2つの都市間で遠距離通勤する劉校挙さんや他のサラリーマンたちは、日中は賑やかな都会で奮闘し、夜と週末には武清の湖の側をゆっくりと散歩する生活を送っている。
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劉校挙さんの家は天津・北辰区にある。彼女は毎朝6時に起床し、朝食を食べて身支度を済ませると、車で10数キロ離れた天津高速鉄道・武清駅まで行き、乗車券代38.5元の北京南駅行き高速鉄道に乗り込む。高速鉄道は23分で84キロを走行し、北京南駅に到着すると地下鉄4号線に乗り換え、混みあった地下鉄を北へ3駅乗った場所が勤務先のある北京市宣武門だ。夕方はこの逆のルートで再び120キロの距離を移動して帰宅すると、疲れた彼女はまだ1歳にならない息子を抱きしめる。240キロの道のりを経て、1日が終わる。中国青年報が伝えた。

2008年8月1日に京津(北京―天津)都市間鉄道が開通したことで、都市間鉄道経済が北京と天津を結ぶ「1時間生活圈」を生み、その後に続く省をまたいで通勤するサラリーマンたちの「2つの都市」での生活のための伏線となった。天津武清開発区は同路線唯一の途中停車駅だが、ある意味で北京の地下鉄の延長の一部になったと言える。

欧州や日本など、少なくとも中国より10数年早く高速鉄道を導入した国では、遠距離通勤がすでに一部のサラリーマンにとっては日常風景になっている。しかし中国では、高速鉄道に乗って出勤するというのはまだ一般的ではない。鉄道の時刻表の運行スケジュールに大きく左右されるだけでなく、費用も高いためだ。しかし交通費の高さは、北京の高い住宅費の前では意味を失う。劉校挙さんの計算によると、彼女の勤務先近くで1LDKの古い家を借りると家賃は4300元(約7万円)だが、週に5日天津から北京まで往復する通勤コストは2000元(約3万2600円)以下で、半額以下で済む。(編集YH)

「人民網日本語版」2014年7月18日

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