李克強総理は29日午後、マレーシアのナジブ首相と人民大会堂で会談した。
ナジブ首相は「マレーシア航空370便が消息を絶った不幸な事件について、中国の人々、特に乗客の家族に深い同情と心からの慰問の意を表したい。事件の処理過程における中国側の支持と協力に感謝する。中国および関係各国と緊密に協力し、次の段階の捜索・調査活動に引き続き全力を挙げ、乗客の家族をしっかりといたわり、事件の適切な処理方法を見いだしたい」と述べた。
李総理は「事件発生後、中国はマレーシアなど各国と緊密な協力を続けている。われわれは捜索活動を打ち切ることなく、事件の調査と処理を強く重視し続けている。マレーシア側が主導と調整の役割をしっかりと発揮し、新たな捜索計画を早急にまとめ、同機の行方を突き止め、事件の調査を真剣に行うことを希望する。また、中国人乗客の家族への対応を引き続きしっかりと行い、家族らの理にかなった訴えを重視し、事件を適切に処理してほしい」と述べた。
また「中国とマレーシアの国交樹立から今年で40周年となる。これを契機にマレーシア側と政治的相互信頼を強化し、戦略面の意思疎通を強化し、実務協力を拡大、深化し、中国・マレーシア包括的・戦略的パートナーシップを拡充し、利益の融合を拡大し、共同繁栄を実現したい。双方が二国間経済貿易協議制度の役割をしっかりと発揮し、中国・ASEAN自由貿易圏の強みを十分に活用し、経済・貿易協力を拡大し、2017年までに二国間貿易額を1600億ドルにまで増やすとの目標の達成を目指すことを希望する」と表明した。
南中国海問題については、当事国の直接交渉を通じて問題を解決し、自体の複雑化、拡大化を招く行動を避け、南中国海の平和と安定をしっかりと守るべきとの考えで一致した。
会談後、両首相は経済、貿易、文化、科学技術、投資分野の協力文書の調印に立ち会った。また、広西チワン族自治区南寧市、マレーシアのペナンとコタキナバルに総領事館を開設することも発表した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月30日