習近平国家主席は19日、アジア信頼醸成措置会議(CICA)第4回首脳会議に出席する各国大統領らと上海で会談した。
習主席はカザフスタンのナザルバエフ大統領との会談で「『3つの勢力(分離独立派、宗教過激派、テロリスト)』への打撃、麻薬取締り、サイバーセキュリティーなどの面でカザフスタン側と協力を強化したい。現在の国際・地域情勢は複雑で変化に富む。中国とカザフスタンは上海協力機構内で調整と協力を強化し、地域の安全と安定を共同で守る必要がある」と表明した。
モンゴルのエルベグドルジ大統領との会談では「鉱物資源開発、インフラ整備、金融協力の『三位一体、統合的計画推進』の原則に基づき、両国協力を開拓、拡大し、実力ある中国企業のモンゴルでの投資、事業展開を奨励したい。国際・地域問題へのモンゴル側の積極的な参画を支持する。国連や上海協力機構の枠内でモンゴル側との協力を強化したい」と表明した。
タジキスタンのラフモン大統領との会談では「双方は『中国・タジキスタン2015-2020戦略的パートナーシップ協力要綱』の制定を急ぎ、中国・中央アジア天然ガスパイプラインプロジェクト、タジキスタンの送変電網の改造、交通インフラと国境通関地インフラの整備、工業パーク、農業技術モデルパークなどの協力プロジェクトを期日通りに推進し、文化・教育・観光協力を促進し、法執行・安全・防衛協力を強化し、共同で『3つの勢力』に打撃を与え、麻薬密売と国際犯罪を取り締る必要がある」と表明した。
アフガニスタンのカルザイ大統領との会談では「アフガニスタン側とハイレベル交流を継続し、各レベル、各分野の交流や協力を推進し、アフガニスタンの平和再建をできる限り支援し、アフガニスタン側と共にシルクロード経済ベルトの建設を推進したい。アフガニスタン側との協力を強化して、『3つの勢力』に対して防備し、打撃を与えたい」と表明した。
潘基文国連事務総長との会談では「国際社会は共に努力して、世界の平和と発展を促すべきだ。第1に、衝突の政治的解決という方向を堅持する。第2に、共同発展の実現という目標を堅持する。第3に、国際問題における国連の誘導的役割を堅持する。テロ問題では国連はさらに大きな働きをし、いかなる形のテロリズムに対しても断固たる打撃を与えるよう国際社会を促すべきだ。サイバー問題では国連は主要ルートとしての役割を発揮し、ルール、主権、透明性を重んじ、情報セキュリティー面での各国の懸念を尊重し、共同ガバナンスを実現する必要がある」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月20日