CCTV街頭インタビュー「どこから生まれましたか?」 性教育推進 (6)
中国国営中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当) は今年10月1日の国慶節(建国記念日)を挟んだ連休中、「幸せですか?」と、一般市民に街頭でインタビューする企画を実施し話題になった。そして、今度は新たに「あなたはどこから生まれましたか?」と、1940年代生まれの高齢者から、90年代生まれの若者までの一般市民や専門家に質問をする企画を実施している。子供に対する性教育の重要性に向き合ってもらうのがねらいという。中国国営のラジオ局「中央人民広播電台」のウェブサイが報じた。
新たな企画でも回答者から、「ベッドの下から出て来た」、「ワキの下から落ちてきた」、「洪水に流されてきた」など、ユニークな回答が多数寄せられており、ネットユーザーらの爆笑を誘っている。
伝統的な思想の影響を背景に、中国の社会でも公の場で「性」に関する話題になるとムードが一変。タブー視されている。しかし、子供を持つ親にとっては、子供がある程度大きくなって何の知識もないのも困るし、だからといって、自ら切り出すのもの至難の業。いかに性教育を子供に施すかが難しい問題となっている。子供に「私はどこから生まれたの?」と聞かれても、どう答えていいか分からないという親も多いだろう。
回答の中には、「石置き場で拾われた」、「道ばたで拾われた」、「穴の中から拾われた」など、「拾われた」との回答が多く寄せられている。ある若い出稼ぎ労働者は、「ベッドの底から飛び出て来た」と回答。ネットユーザーらの間で爆笑を誘っている。また、ある大学生も「親にゴミ捨て場で拾ったとか、ワキの下から落ちてきたと教えられて傷ついた」と回答。さらに親から「子供は皆ゴミ捨て場で拾われてくるんだ」と慰められ、「当時はゴミ捨て場にどうしてそんなにたくさんの子供がいるのか不思議だった」と語っている。一方、ある男性は「母親のお腹の中に決まってるだろ」と率直な回答。さらにある子持ちの女性も「娘に『種がお母さんのおなかの中にあって、それが大きくなったから取りだしたのよ』と教えている」と答えた。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月23日