ボーイング社 救命無線の点検実施を呼びかけ
【中日対訳】 海外メディアの報道によると、米ボーイング社は現地時間28日に世界の航空会社に対して、監督管理部門が対策を講じる必要があるかを判断するため、数機種の大型旅客機の航空機用救命無線機(ELT)の点検を実施し、10日内に結果を報告するよう呼びかけた。当該ELTは米ハネウェル製だ。経済参考報が伝えた。
ELTは墜落機の位置特定に用いられ、リチウムと二酸化マンガンにより電力を供給し、一般的に旅客機の機体の後方に取り付けられている。ボーイング社が生産した1200機の旅客機は、ハネウェル製のELTを搭載している。対象となる旅客機の型番は、787、717、737、747−400、767、777だ。
エチオピア航空の所有するボーイング787が12日、ロンドン・ヒースロー空港で駐機中に出火した。事故調査の結果、ELTが出火原因であることが判明し、リチウムバッテリーを使用しているELTの点検を世界的に実施することが提案された。
米連邦航空局は先週中に航空会社に対して、ボーイング787のハネウェル製のELTを取り外すか点検するよう求めたが、その他の機種に対する強制点検の指示は出されなかった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月30日