神舟10号まもなく打ち上げ 3つの注目点を紹介
▽初となる「宇宙からの授業」、実験も
まもなく打ち上げられる有人宇宙船「神舟10号」。今回の任務において、青少年向けの教育活動・宇宙科学講座が注目点の1つとなっている。京華時報が伝えた。
中国有人宇宙飛行プロジェクトの周建平総設計師によると、神舟10号は宇宙ステーション実験機「天宮1号」とドッキングした後、12日間にわたって飛行するが、この間宇宙飛行士は天宮1号を教室に見立て、地上の青少年に向けて授業を行うという。面白い宇宙実験なども実施する予定で、子供たちはこれらの活動を通じ、宇宙の知識を増やし、宇宙の不思議を感じ、宇宙への興味を深めることができる。
▽宇宙船のキッチンとエアコンがアップグレード
魚香肉絲(細切り豚肉のピリ辛炒め)に宮保鶏丁(鶏肉とカシューナッツのピリ辛炒め)----宇宙飛行士は今回の任務中、宇宙にいても地上と同じように、種類が豊富でおいしい中華料理を食べることができる。中国航天科工集団第4研究院の胡勝雲氏によると、神舟10号はエアコンとキッチンのアップグレードを実施、より信頼性が高く、機能が豊富になり、快適さが向上したという。
▽宇宙船が初めて天宮1号の周囲を迂回
中国航天科技集団第五研究院の張柏楠・有人宇宙船システム総設計師によると、神舟10号は9号と異なり、初めて「迂回飛行」技術の検証を行うという。
中国航天科技集団科学技術委員会の包為民主任は「神舟10号は天宮1号の周りを迂回するが、これは将来の宇宙ステーション建設に向けた準備となる。宇宙ステーションには複数のドッキング口があり、宇宙船は1つの方向からドッキングできず、別のドッキング口にまで迂回しなければならない可能性があるためだ」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年6月5日