中国宇宙事業 今年は16回の打ち上げを予定
中国航天科技集団公司科技委員会主任の包為民院士はこのほど、「中国の宇宙事業は今年、打ち上げラッシュを迎える。計16回の打ち上げにより、20基の宇宙機を宇宙に送り込む。代表的なプロジェクトは、有人宇宙船・神舟10号と宇宙ステーション実験機・天宮1号の有人ドッキングだ。他にも月探査機・嫦娥3号が、月面軟着陸を実現する」と語った。中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。
包院士によると、神舟10号と嫦娥3号の他に、中国は通信・気象・リモートセンシング衛星などの打ち上げを予定している。今年上半期には高解像度地球観測システムの1基目の衛星を打ち上げる予定で、今年の宇宙事業の注目点となっている。同システムは今年より衛星の打ち上げを続け、最終的に世界全体をカバーする全天候・24時間の地球観測システムを構築する。
包院士は、「2020年に、宇宙空間における中国の衛星は200基以上に達し、さまざまな地球観測設備が誕生する。これによりリアルタイムのデータを獲得し、世界の関連国に向けてタイムリーにデータを提供できる。中国の宇宙事業・宇宙探査の発展は、宇宙空間の平和的な利用に基づくものであり、人類への貢献を主旨としている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月15日