中国、2MW級の低風速発電機を開発
中国鉄道車両大手「中国南車」傘下の「南車株州電力機車」(本社・湖南省)は15日、平均風速7m/s未満の低風速域に対応した中国初の定格出力2メガ・ワット(MW)級風力発電機の開発に成功したと発表した。新華社が伝えた。
同発電機の開発により、中国中部・東南部の風力エネルギー資源が活性化される見込み。まずは湖南省内の風力発電所で運用を開始し、来年には小規模の量産化を行うという。
中国の大型風力発電機は長年、風速7-25m/sの高風速域対応型が中心で、辺境地域や高海抜地域にしか用いることができず、グリッド接続や送電の難しさが風力発電業の発展を妨げるボトルネックとなっていた。今回の風力発電機は、人口が密集し電力消費が多い発展地域を含む低風速地域(中国の68%以上を占める)で風力エネルギー資源の現地利用を可能とし、次世代エネルギーの開発や環境保護・排出削減につながると期待される。(編集YT)
「人民網日本語版」2012年12月17日