中国第29次南極科学観測隊 中山基地に到着
9カ月にわたり沈黙を守っていた中国南極中山基地が、1日午前ににぎわいを見せた。中山基地で冬を越していた第28次南極科学観測隊の隊員17人が入口前で、第29次南極科学観測隊の先遣隊を迎えた。新華網が伝えた。
科学調査船「雪竜号」は中山基地の外側の棚氷地域に到着した。「雪竜号」の王建忠船長は、「猛烈なサイクロンによる影響を受け、雪竜号はプリッツ湾氷河海域で足止めにあい、前進が妨げられた。同海域では、砕氷能力が雪竜号の約2倍に達するロシアの砕氷船も足止めされていた」と語った。氷河の状況に基づき、ロシアの砕氷船と連絡をとった上で、雪竜号は砕氷ルートを再選択した。雪竜号は氷河の状況を見て、停泊・荷降ろし地点を確定し、氷上の荷降ろしを開始する。
荷降ろし完了後、崑崙基地の隊員25人は中山基地を出発し、南極内陸部の氷床を1300キロ以上進み、南極内陸部の氷床最高地点のアイスドームA地区に位置する中国南極崑崙基地に到着し、氷床深層コア掘削、天文観測、測量などの科学調査を実施する。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月3日