◆プロジェクト立案中の超大型ロケット、米国に匹敵
梁氏は、「超大型ロケットは現在プロジェクト立案を進めており、重要技術の難関突破も同時に実施されている」と語った。世界で超大型ロケットの開発計画を持つのは米国のみで、ロシアはまだ新たな超大型ロケットの開発を進めていない。中国が短期間内に重要技術とプロジェクトの立案を完了すれば、米国と同じラインに立つことになる。
梁氏によると、超大型ロケットは主に中国が今後予定している、月の有人宇宙船と宇宙ステーションの建設に用いられる。来年の年末までに打ち上げられる大型ロケットの長征5号は、打ち上げ能力が20トン超に達する。中国の宇宙ステーションは100トンを予定しているため、5回の打ち上げが必要となる。将来的に、超大型ロケットの積載量は100トン級に、離陸重量は3000トン級になり、1回で100トンの宇宙ステーションを打ち上げられるようになる。
◆嫦娥5号の地球帰還、高難度の任務に
2017年に打ち上げを予定している月探査機「嫦娥5号」は、初めて「バウンド型の帰還」を実施する。嫦娥5号は上昇モジュールを搭載し月面着陸するが、この「小型ロケット」を月面で打ち上げることにより、嫦娥5号を地球に送り返す。
梁氏は、「今回の任務の最大の難点は自動運転で、地球帰還に成功することは、有人宇宙飛行事業と同じほど困難だ」と指摘した。これはすべてのものを地球上でコントロールする必要があるためで、いかなるミスも嫦娥5号の帰還失敗につながるためだ。嫦娥5号の開発は、現在順調に進められている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月20日