蛟竜号の潜水士6人を一般公募 2人は女性に (2)
また身体的・精神的素養、および職業能力・特質の審査も非常に厳格なもので、6大類・119項目の基準があり、そのうち一つでも基準に達しなければ失格となる。
例えば潜水士の身体的素養については非常に高いハードルが設けられており、医学面だけでも75項目の基準がある。閉所恐怖症や船酔いがある人は不合格で、「体に異臭がある」など日常生活では重視されないことにより、失格する可能性がある。深海有人潜水艇はスペースが狭く、同僚の業務に影響を与えるからだ。
海面から水深7000mに到達するまでは、3時間余りが必要だ。エネルギー節約のため、蛟竜号の船内は完全に真っ暗になる。そのため潜水士は高い心理的素養が必要とされる。
◆訓練期間は2年、深海の準科学者を育成
劉研究員は、「蛟竜号の操作システムの複雑性、深海海底の資源調査および深海科学研究の非常に高いハードルにより、潜水士は知性あふれる頭脳、高い学習能力と業務能力の他に、豊富な専門的知識が必要だ」と説明した。
「準潜水士」チームに選ばれた研修生は、潜水士の専門的な基礎知識、関連する専門的知識の研修、および蛟竜号の自動化制御や航行動力学などの関連する知識の技能研修を受ける。潜水士が良好な身体状況を維持できるようにするため、身体能力研修も重要な内容だ。その後さらに陸地のプールで操作訓練を実施し、数回の海上試験の実践訓練を経て、最終的に約2年ほどの期間で正式な潜水士が誕生する。
劉研究員は、「未来の潜水士は深海潜水艇の操縦士であり、深海技術分野の準科学者となる。潜水士は潜水艇を指定された位置まで正確に運転し、要求に基づきロボットアームでサンプルを採集し、海底地形の正確な測量を行い、地上のスタッフと協力し潜水艇のメンテナンス・保障を実施する」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月3日