世界の仕事への意欲に関する調査 東アジアが最低 (2)
専門家:「勤勉に働く」ことと「仕事への意欲」はイコールではない
中国や日本などアジアの従業員は勤勉で苦労をいとわないことは一般的に認められているが、なぜ仕事への意欲が低い国となっているのだろう。「調査結果は中国の労働者の実際の気持ちを反映している」。蘭州大学哲学社会学院の魏淑娟准教授によると、仕事への意欲があることと勤勉なことは異なる概念で、仕事への意欲とはその仕事への尊敬であり、「(もし)仕事を生活のためにするのだったら、仕事への意欲を持つことは難しい」と語る。
魏准教授は、職業への好みや選択、実践という3つのプロセスが一致して初めて仕事への意欲が生まれるという。中国の中産階級は生活は豊かになったが、職業選択では往々にして収入のみを重視し、仕事自身への理解や帰属感に欠ける傾向がある。しかし中米地域などの従業員は収入が低くても、個人の興味に基づき職業選択を行う傾向があり、労働報酬と能力が一致しやすく、職業への満足感が得られやすいという。
南京大学の方長春・社会学准教授も調査結果について「ありうる」と語る。アジア諸国では一般的に労働力が過剰で就業のチャンスが小さいため、個人の自由な選択の余地が少なく、職業への理解も低く、仕事への意欲も高くないと見ている。特に中国では就職難が厳しい。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年11月13日