民家で紙袋爆発、3人けが 殺人未遂容疑で捜査 沖縄
7日午前6時45分ごろ、沖縄県浦添市安波茶(あはちゃ)1丁目の会社員男性(56)宅で、男性が敷地内に置いてあった紙袋を家に持ち込んだところ爆発した。男性と会社員の長男(31)と長女(27)の3人がけがをした。県警は殺人未遂の疑いで調べている。
県警によると、男性が出勤する際、敷地内の車庫にとめてあった長女の軽乗用車の運転席脇に手提げの紙袋が置かれているのに気づいた。長女の所有物と思い、自宅に戻って長女の部屋で渡したところ、爆発したという。
長女は顔やのどにやけどを負い、部屋の出入り口にいた男性は右太ももから出血、廊下を隔てた自室にいた長男も頭部裂傷のけがをした。3人とも生命に別条はないという。男性の妻は居間にいて、けがはなかった。爆風などで長女の部屋の床と天井に穴があき、窓ガラスが割れた。
男性によると、紙袋の中には箱が入っていた。ほかに不審物や手紙などは置かれていなかったという。県警は、何者かが威力の強い爆発物を危害を加える目的で置いたとみている。家族をめぐるトラブルがなかったかどうかを調べている。
現場は浦添市役所から約500メートル離れた住宅街。捜査員の鑑識活動や聞き込みが始まり、周辺は緊迫した雰囲気に包まれた。5軒離れた民家の男性(82)は「ドン」という重い破裂音を聞いて目覚めた。「40年住んでいるが、爆発なんて初めてでこわい。早く解決してほしい」と話していた。
asahi.com 2013年1月7日
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