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住民いなくても街頭演説 福島の警戒区域、現状訴え

除染の作業員に感謝と激励の言葉をかける候補者

 福島県内では、人通りのない住宅地で街頭演説をする衆院選の候補者がいる。

 東京電力福島第一原発事故による警戒区域が8月に解除され、除染作業が続く選挙区。立ち入りは自由だが、宿泊が許されないため、住民の姿はほとんどない。

 ある候補者は、政府の事故収束宣言に疑問を抱き、公示前日に立候補を決めた。自身も避難生活を送る。除染作業にあたる人が時折通りかかるだけの住宅地で、選挙カーを降りてマイクを握った。「意味がないのはわかっているが、震災直後から何も変わっていないこの現状を全国に訴えたい」(上田潤)

 asahi.com 2012年12月6日

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