米国の「ファーストレディ」ミシェル・オバマ大統領夫人は24日に西安を訪問した。多くの市民が米国の大統領夫人の姿をその目で見たが、彼女の身辺の冷静な表情にスーツとサングラス姿のボディーガードに気づかない人はほとんどいなかったことだろう。人民網が伝えた。
ボディーガードは「弾丸を受け止める職業」だと言われている。給与は高いものの、華やかさの背後で彼らは一般人よりも多くの努力をし、命さえ犠牲にする可能性もある。ミシェル夫人の警護にあたる黒いスーツ姿のボディーガードたちは、同国国土安全保障省のシークレットサービスの職員だという。
多くの戦術や技能に精通
米国のシークレットサービスがボディーガードを募集する際の条件は厳しい。申請者は米国公民でなければならず、出身家庭に問題がなく、健康で視力がよく、年齢は21歳-37歳、大学学士以上の学歴で、知力が一般人よりよいことが求められる。シークレットサービス部門では応募者に対してバックグラウンドの調査や嘘発見器によるテスト、心理テストなど複雑な審査を行う。何段階もの選抜を経て、わずか少数の成績優秀者のみがボディーガードとなる資格を手にする。
黒いスーツとサングラスは必需品
黒いスーツ、サングラス、イアホンはボディーガードの必需品だ。サングラスは自分を保護すると同時に、相手を威圧することができる。またサングラスを通して見ることで、ボディーガードが誰を見ているのか他人にはうかがうことができない。さらによからぬ意図を持つ人を牽制することもできる。サングラスを掛けた目は誰かが「突飛な」動作をしたのを捉えたら、すぐに相手を制止して捜査を行う。
これらボディーガードは個人的な装備を持つ特権を与えられている。彼らは好みに応じて武器を選ぶことができるが、任務中は一般的に手には何の装備も持たない。
高い報酬 若さが売り
「黒いスーツのボディーガード」はシークレットサービスに入ると、年収は約14万ドルに達し、毎年年収の25%にあたるボーナスも支給される。また様々な生活面の保障もあり、毎年13日-26日の有給休暇に、多額の退職金もつく。
これらボディーガードたちは10週間ごとに少なくとも30日の出張をこなす必要があり、また任務時には誰にも連絡をとることができないため、家族と一緒に過ごす時間が限られる。ボディーガードたちは若者が多く、5年以上勤めるボディーガードは少ない。
退職後のボディーガードたちは多くが軍指揮系統や安全部門の仕事に戻る。多くの民間組織や国際的なスターなども、こうした退職したボディーガードを雇用するために好待遇で募集している。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月27日