中韓双方の合意に基づき、現地時間28日午前7時30分、中韓両国は韓国・仁川国際空港で在韓国中国人民志願軍烈士の遺体の引き渡し式を行った。人民網が伝えた。
中国側の韓国志願軍烈士遺体受理代表団団長、民政部(民政省)優撫安置局局長の鄒銘氏と、韓国側代表、韓国国防省軍備抑制次長の文尚均准将が現場で引き渡し書に署名し、志願軍烈士の遺体と関連の遺物を引き渡した。続いて中国側が烈士の遺体に国旗をかけ、簡単な祭祀を行った後、烈士の遺体は中国側の礼兵が専用機で遺体を搬送した。専用機は今日午前に瀋陽に到着し、祖国と人民が厳粛に烈士の英霊の帰還を迎える。
これら烈士は抗米援朝戦争(朝鮮戦争)時期に朝鮮半島の「軍事境界線」以南で犠牲となった志願兵で、近年来韓国側が発掘、鑑別した後に韓国・京畿道坡州墓地に安置されていた。2013年6月、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪中の際に、中国の指導者に対して韓国にある志願軍烈士遺体の引渡しを提案し、中韓両国指導者の共同の関心と推進の下で、双方の関連部門が何度も交渉を重ねた結果、引渡しが決定された。2013年12月19日、双方は烈士遺体の発掘作業を始め、2014年3月17日には遺体・遺品の納棺が行われた。中国側は人員を派遣して納棺に立会い、また追悼式を実施した。真摯な準備を経て、双方は正式な引渡しにいたった。
引渡し式が終了後、中韓双方は現場でメディアに情報を発表した。中国側代表団の鄒銘団長は次のように語った。両国は人道主義に基づき、誠実、友好を基盤に、実務で協力する精神で共同で中国人民志願軍烈士の遺体の引渡しを推進・実施した。中国側は韓国側の関連部門と関係者の協力と努力の下、韓国メディア、民衆が遺体の引渡しに際して示した友好と善意に感謝する。中韓双方の合意に基づき、双方は長期的で効果的な協力体制を構築し、今後韓国で発掘された志願軍烈士の遺体は毎年、清明節前後に交渉を経て、引き渡されるという。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年3月28日