河南省洛陽市の龍門石窟にある、右手がまるでジャンケンをしているかのように見える仏像がこのほど、ネット利用者の人気を集めている。専門家によると、これは親指が折れてしまった仏教の印相で、「阿弥陀仏」の意味を表すと見られる。新華網が伝えた。
この仏像は賓陽北洞にあり、唐の高宗初年に作られたと見られる。仏像の左手は下に向き、右手は前に伸ばして指を3本出しているが、親指が欠損しているため、まるでジャンケンをしているような「チョキ(ハサミ)」の手になっている。
龍門石窟研究院研究センターの路偉センター長によると、この彫像の右手は元々、親指、人差し指、中指の3本を立てていたが、後に破損して親指の先が折れ、また人差し指と中指の間も大きく開いているため、ジャンケンのチョキのように見える。この仏教の印相は珍しく、おそらく「阿弥陀仏」を意味するかもしれないという。
仏教の印相とは、仏教修行者が両手や指で行う様々な姿勢で、経を念じることと合わせて、修行の目的をより早く達成することができるようにするものだ。仏教の印相には様々な種類があり、千差万別だ。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月7日